
2025.09.16
バンライフがくれた
自由と旅の楽しみ方
家具・インテリアの世界で培った経験をベースに、和歌山県を拠点に活動する森田さん。ローソファブランド「HAREM」に勤務しながら、自身でバンライフ向けソファや内装キットのブランド「SUWANERU」を手がけ、“座る・寝る”をテーマにした空間づくりを広げている。その活動を共に体現する相棒として選んだのが、トヨタ・ハイエースDX。
「ハイエースでバンライフをすると決めたとき、内装に手を加えやすいDXグレードを選びました。柔らかい表情の丸目デザインが気に入ってます。ハイエースというと男っぽい印象が強くて、妻からも反対されていましたが、丸目フェイスにカスタムした姿を見せたら、『かわいい!』と支持も得られました笑」
SUWANERUでの製品開発や展示用デモカーとして活躍するハイエース。ナローサイズで細い田舎道も走りやすく、街乗りにも便利なのも、選んだ理由の一つだ。お気に入りのルーフラックを取り付け、ソファを積んで出かければ、旅先で特別な時間を過ごすこともできる。
「ハイエースは仕事の相棒であり、旅の楽しみを広げてくれる存在です。展示や製品開発にも使えるし、そのまま家族と出かければ、車の中がリビングにもなる。暮らしと仕事、どちらもつなげてくれるのがこのハイエースなんです」
そう語る森田さんのバンライフの原点は、じつは幼少期にさかのぼる。モータースポーツ観戦で地方へ泊まりがけの遠征を重ねるうち、自然と車中泊を経験。大人になっても“車で泊まる”ことに抵抗がなかったという。2018年からは妻とともにアウトランダーで車中泊を始め、やがてハイエースを迎えてからは「旅=車中泊」という旅のスタイルが定着していった。
「子どもの頃から車で寝ることがワクワクする楽しい思い出で、今もその感覚は変わりません。夜中に道が空いている時間に走り、好きなタイミングで休める。その自由さに惹かれて、気づけば暮らしの一部になっていました。朝起きて窓を開けたときに広がる景色も、その瞬間ごとに特別で。そこが僕にとってのバンライフの魅力ですね」
森田さんのクルマ旅のスタイルは肩の力が抜けている。行き先は大まかに決めるものの、細かい予定は立てずに出発。道中では道の駅に立ち寄り、ご当地の野菜や惣菜を購入して車内で食事することも多い。
「スーパーに入ると、その土地ならではの惣菜や食材に出会えるんです。その出会いが旅の楽しさを増してくれるんですよね。最近は、移住して2年が経った和歌山をあらためて巡る旅が多いんです。海や山の豊かな自然に囲まれながら、自分が暮らす土地をバンライフを通じて深く知っていく。そんな時間を大切にしています。和歌山は自然が豊かで魅力的なのに、旅先としては後回しにされがちな場所。だからこそ、SUWANERUを通じて、この土地に足を運ぶきっかけをつくりたいんです」

ローソファの発想から生まれた「自由に動く家」計画
森田さんが「SUWANERU」を立ち上げたのは2019年末。家具や雑貨のショップからキャリアをスタートし、ローソファ専門店HAREMで店長を務めるなど、インテリア業界で14年の経験を積んできた。そのなかで多く耳にしてきたのは「部屋を広く見せたい」「限られた空間を快適にしたい」という声だった。
「限られたスペースというのは、車内空間も同じだと思ったんです。そこから興味のあったバンライフと重なり、車室空間を快適にするソファの開発と“自由に動く家”計画を始めたのが、SUWANERUの活動のきっかけになりました」
バンライフソファは、ソファ製造50年の歴史を持つ福井のメーカーと協力して製作。ハイエース用の内装キットは和歌山の拠点ですべて森田さん自身が手がけ、エブリイやアトレー用の内装キットも内装メーカーと連携して展開している。2024年に試作をSNSに投稿すると「欲しい」という声が相次ぎ、販売へとつながった。
「内装キットは北欧と日本を掛け合わせたジャパンディよりのシンプルなデザインで、特別な加工をしなくても取り入れやすい仕様にしています。旅にはまず健康な身体が大事。だから座り心地や寝心地に加えて、耐久性や湿気の影響を受けにくい部材を選んでいます。いわゆる“車中泊キット”ではなく“バンライフキット”。ベッドとしてだけでなく、くつろげるリビングのような空間を実現することを意識しています。」
製品づくりの視点を支えているのは、森田さんが長年携わってきたローソファの仕事だ。快適な暮らしを考え、工夫を重ねてきた経験が、今のSUWANERUにも息づいている。
「ローソファというニッチな世界でニーズに応えるブランドHAREMは、SUWANERUにも通ずるスモールビジネスの原点でもあります。HAREMとSUWANERU、どちらも“座る・寝る”を軸に、暮らしに合った提案をしていきたいと思ってます」
今後については、モデルカーとしての役割を保ちつつも「SUWANERUらしい個性」を加えた車両カスタムを進めていく計画だ。2025年は過去最多となる6か所ほどのイベントに出展し、クルマ旅もより広げていく予定。そんな精力的な活動をする森田さんにとって、バンライフは人生の価値観を大きく変えた存在だという。
「実は元々ゲーマーでインドア派だったんですが、自分だけの空間をそのまま移動できるバンライフは、インドア派でもいろいろな景色に出会える。よく行く場所でも、バンライフができる状態なら見え方が変わって、もっと好きになったり落ち着ける場所になったりします。僕と同じように過ごし方が変わるきっかけになると思うので、もっと多くの人に知ってほしい、やってみてほしいライフスタイルですね」




PICKUP.01
ミニマルなジャパンディ内装
限られた車内に、ジャパンディの美意識を。和モダンと北欧デザインが溶け合う、シンプルで快適な車中泊・キャンピングカー空間を生み出している。

PICKUP.02
リビングのようにくつろげる空間
ただの車中泊ではなく、自宅のリビングのようにくつろげる空間。どこにいても仕事ができる、自由なライフスタイルを叶えるバンライフを提案。

PICKUP.03
アウトドアソロこたつ
SUWANERUで人気のひとり用豆炭こたつ。電源いらずでエコに暖を取り込み、コンパクトな布団の中にぬくもりを閉じ込める。冬の車内や屋外でも、自分だけのあたたかな時間を過ごせるアウトドアこたつ。

PICKUP.04
ハイエース専用バンライフキット
キットのキャビネットには上下2段のバーがあり、上段にテーブルユニットを掛ければテーブルに、下段に下ろせばフルフラットで就寝やお座敷スタイルに対応。

LUGH EDGE customer reviews
購入のしたのが2023年の限定カラーでデザインがすごく好みだったことがキッカケとなり購入しました!自身が乗っているハイエースはシンプルな内装なのでいいアクセントになっています。
6層構造のみしか使用したことがないですが、これはすごいです!最初に思ったのが、「なぜだかあったかい。」もっというとどんな環境でも「なぜだか寒くない」かもしれないです。LUGHの内側と外側で世界が違います。
どんなに気温が下がっていても纏った瞬間から寒さを和らいでくれます。ダウンとか布団って最初冷たくてこの少しの違いが嬉しいです。アウトドアで使用する時は風をしっかりと防いでくれるので纏うだけで本当に魔法瓶のように防風効果を発揮してくれています。あと、冬キャンプの時にコタツ布団として使用もしています!
Lサイズは大判なのでバンライフの際に掛け布団代わりとして使用したり、車内でリモートワークや食事の際は膝掛けとして活用しています。重すぎず、軽すぎないなので掛け布団としても気持ちよく使えています。
Sサイズもあってもいいかな!と思っていたら人気すぎて今回の限定カラーは入手出来ずでした笑 次回も楽しみにしています。