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VANLIFE PEOPLE #03

アナログを愉しむ趣味部屋バンライフ

Ishiwatari & Mazda Bongo Brawny Van

会社員 |メディアデザイナー

石渡 カルマンさん( 50代 / 埼玉 )

Mazda Bongo Brawny Van

マツダ ボンゴ ブローニィ(2007年式)
愛車歴:6年 バンライフ歴:6年

2025.01.31

“部屋みたいなクルマ”ではなく“クルマみたいな部屋”

バンキャンプを発信する「Vancamp Japan」のメンバーとして活動し、周囲からは“カルマン”の愛称で親しまれている石渡さん。自身が若い頃に乗っていた「1967年式カルマンギア」がその由来。そんな石渡さんの現在の愛車は「MAZDA ボンゴブローニイ」。日常の移動手段として使いながら、イベントではワークショップの荷物運搬、「Vancamp Japan」では展示車両にもなっている。

「クルマの買い替え時期に、海外のバンライフを知ってから、憧れを抱くようになってワゴンタイプのクルマを探し始めたんです。もともと若い頃から外車が好きで、カルマンギア、GMCサファリ、Volvo XC70という感じで、ずっと外車を乗り継いできたんです。その時もフォルクスワーゲンのタイプ2 レイトバスを探していたんですが、MAZDAボンゴの存在を知って、レトロなスタイルや荷台の広さに惚れ込んで即購入しました」

MAZDAボンゴブローニィは、国産バンの中でも車体が長く大容量の荷台が特徴。購入してすぐに取り掛かったという天井や床のウッド化に加え、広い車内にはテーブルやチェア、ターンテーブルにモニターまで設置。リユースショップで揃えたというレトロなカメラやゲーム、レコードが積まれた車内は、まさに男の趣味部屋といった空間。

「公園の駐車場やキャンプ場など、クルマを停めたらすぐに後ろに移動。“自分の部屋”って感覚なので、どこへ行ってもリラックスできます。綺麗な景色を見ながら仕事をしたり、昼寝をしたり、音楽や映画を楽しんだり。“部屋みたいなクルマ”ではなく“クルマみたいな部屋”って感じですね。自宅でも、居るのはいつもこの“部屋”なんです(笑)」




好きな場所へ出向いて、ゆったりと仕事や趣味の時間を楽しむバンライフ。趣味部屋を持ち出すようなこのスタイルに至るまでには、試行錯誤もあったという。

「実はバンライフを始めた当初は、ベッドや棚などDIYでかなり作り込んだカスタムを楽しんでいたんです。展示車両としてVancamp Japanに出展すると、お客さんにも興味は持って見てもらえるけど、“とても自分にはできない”っていうネガティブな意見も結構あったんです。バンキャンプを提案してその文化を広める立場なのに、逆に敷居を上げてしまってるんじゃないかって、このスタイルに疑問を感じるようなったんです」

そんな疑問を抱きはじめたと同時に加熱していくキャンプブームも重なり、その頃から徐々にアウトドアやキャンプからも一歩引いた独自のスタイルを模索していくことに。

「今までは寝ることを重視して寝室を作り込んでたんですけど、自分に必要なのはゆったり寛げるようなリビングのような趣味部屋だって気づいたんです。あとはもっと簡単にバンライフ仕様にできるよう、棚はコンテナに板を置くだけ。テーブルやチェアも既製品の家具を設置するだけの今のスタイルに。気分で自由にカスタマイズできるから、誰でも気軽にバンライフが楽しめると思います。今は居心地の良いリビングを目指して、クルマに合うソファーやテーブルなどがないか、日々リユースショップなどで探して楽しんでます!」

こうして今では、誰でも簡単にバンキャンプが楽しめる展示車両として、来場者の注目を集めている。

「今まではキャンプ場などでイベントを開催する機会が多かったですが、最近では都内や都心の公園やショッピングモールなどでのイベントが増えてきました。クルマを必要としない都心での生活をしている人や、キャンプと無縁の方々に認知してもらう機会が増えたので、今後は都会でのバンライフを楽しみ方を提案できたら面白いんじゃないかなって思っています」



“巻き戻す”をテーマにした
昭和世代が伝えるアナログの魅力

趣味部屋ボンゴの車内には、テレビゲームやターンテーブル、レトロなカメラなど、昭和世代には懐かしく、遊び心あるアイテムに囲まれている。なかでも車内に設置された脚付きターンテーブルは、石渡さんのアイコン的な存在として周知されている。

「20代から30代の頃には、DJ活動をしたり、仕事で海外に服の買付に行ったり、仕事も趣味も、音楽やファッションにどっぷりでしたね。音楽は昔からブラックミュージック全般が好きなんですが、最近は歌謡曲やロック、JAZZなど、ハーレコ(ハードオフレコード)で見つけたレコードにハマってます。レコード屋に足を運べば、すぐに名盤にも出会えるけど、あえてそこでは買わない。ドライブで偶然通りがかったリユースショップに立ち寄って、レコードとの出会いを楽しんでます。もちろん買ってすぐに車内で聴いてます(笑)」

若い頃から音楽との関わりも深く、石渡さんのバンライフはいつも音楽を楽しむことが日々のルーティン。イベント時には出店車両のボンゴから流れる懐かしの音楽で、周囲の雰囲気を盛り上げている。さらには音楽+昭和世代ならではの遊び心ある“マキモドシ”というワークショップも企画している。

「“マキモドシ”はデジタル時代に使わなくなった言葉、“巻き戻す”がテーマの企画なんです。カセットテープにカスタムを加えてオリジナルのキーホルダーを作るワークショップで、子どもから大人まで楽しんでもらってます。昭和世代には懐かしく、若い世代にとっては新鮮なプロダクトなんだと思います。今後はビデオテープやカメラフィルム、レトロゲームなどを使った、アナログ世代ならではのワークショップも考えています。“時代を巻き戻す”が裏テーマなんです(笑)」

カセットテープを巻き戻す、レコードを選び、針を落として再生する。アナログならではの形ある体験や、それによってもたらされる豊かな時間。便利になったデジタルの時代にこそ、不便なひと手間を楽しめる感性やコミュティを大切にしていきたい。そんな想いも込めたバンライフを提案している。

「僕にとってこのボンゴでのバンライフは、音楽を楽しむ趣味部屋であり、コミュニケーションツール。スマホより便利なツールかも。SNSを使うより、日本中に友達が増えましたから(笑)」

PICKUP.01

「マキモドシ」ワークショップ

懐かしのカセットテープにシールを貼ったり、チャームやチェーンを取り付けてカスタマイズずるキーホルダー。お大人から子供まで、カスタマイズを楽しめる人気のワークショップ。

PICKUP.02

ターンテーブル

石渡さんの代名詞とも言える車内に設置されたターンテーブル。ブラックミュージックや歌謡曲など、親しみある懐かしの名曲が流れ、イベントを盛り上げている。

PICKUP.03

レトロゲーム

車内にはモニターとレトロゲームが設置。イベント時にはゲームで盛り上がる子どもたちのたまり場になっているとか。

PICKUP.04

フィルムカメラ

リユースショップなどで購入したフィルムカメラやインスタントカメラたち。故障しているものは、自分で修理して使用している。

LUGH customer reviews

これまで防寒用ブランケットを試してきましたが、「魔法瓶ブランケット」はその中でも特に優れた保温性を実感しました。
色合いや質感も魅力的で、特に裏生地の手触りがお気に入りです!一番大きなサイズを選んだことで、ポンチョとして使用した際に足元までしっかり覆うことができ、全身が暖かく冬キャンも快適です。
車中泊ではブランケットを敷いて寝ることで下からの冷気を遮断し、氷点下の朝でもぐっすり眠ることができました。この満足感から、もう一枚追を検討中です。寒い季節の車中泊に欠かせない必須アイテムです!

石渡さんが使用しているブランケットはこちら

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