医療従事者
VANWANLIFE代表
VANTRIPSKATEBOARD代表
Take さん( 40代 / 岐阜 )
TOYOTA LAND CRUISER PRADO ’78
トヨタランドクルーザープラド78(1994年式)
愛車歴:14年
バンライフ歴(今の車で):14年
2024.12.27
アメリカ大陸横断からVAN WAN LIFEの旅へ
愛車のランドクルーザープラド'78をバンライフ仕様にカスタムし、夫婦+愛犬でバンライフを楽しんでいるTakeさん。愛犬との車中泊旅を楽しむスタイルを“VANWANLIFE(バンワンライフ)”と名づけ、イベントや各種メディアで情報発信をしている。自身のVANWANLIFEも年間20泊以上。愛犬のこごみちゃんがやってきて10年、このスタイルで楽しんでいる。
「僕のバンライフはいつも奥さんと愛犬のこごみが一緒。家族であり、一緒にバンライフの冒険にでるクルーだと思ってます。旅の目的地は“自然の景色がきれいな場所”。最南端とか、岬の先っぽ、朝日がきれいな場所、魚釣りができたり、スケボーでクルーズができる海沿い、星の綺麗な山の上などなど。人が少なくゆっくりできる場所で、旅先でしか出会えない自然の景色を家族と楽しんだり、アウトドアを楽しんでます」
そう話すTakeさんのバンライフには、23歳の時に体験した原点とも言える旅の思い出がある。当時、マウンテンボードというXスポーツのプロライダーだったTakeさんは、アメリカで行われたVansが主催するXスポーツと音楽のイベントツアーに参加するため渡米。ツアーを追いながらアメリカ西海岸から東海岸までをモーテルに宿泊したり、バンライフをしながらアメリカ大陸を横断したという。サンフランシスコから始まり、アナハイム、ロッキー山脈を抜けて、リノ、ソルトレイク、コロラドスプリングス。荒野を走りシカゴ、ニュージャージーまで、約3,000マイル(約4,700キロ)の果てしない道のりを3週間かけて旅した壮大な冒険だ。
「アメリカは本当に広い大陸でしたね。内陸部は本当に自然が豊かで、リノから遊びに行ったLake Tahoeは本当に綺麗でした。遠くには雪をかぶった山々が連なって、湖の水もかなりの透明度。ルート80を走る内陸部の砂漠は岩山と砂、草以外何もない、西部劇の映画で見るような馬に跨ったガンマンが出てきそうな雰囲気でした。道も、ただただまっすぐで、5時間前と風景が何も変わらないっていう世界。アメリカでのバンライフで怖かったことは、荒野でのコヨーテ。夜は遠吠えが聞こえてきて、かなりスリリングな経験でした。若いからできたんでしょうね(笑)」
こうした経験も経て、Takeさんのランドクルーザープラドでの車中泊歴は14年を数える。バンライフ自体は独身時代から始まり、旅好きな奥さんと夫婦でバンライフ。そして愛犬こごみちゃんも迎えて現在の“バンワンライフ“のスタイルへと変化してきた。
「25年前のアメリカ横断では、たくさんの犬連れの家族に会いました。みんな犬も大切な家族であり、一緒にバンライフしながら旅をしていましたね。僕たち夫婦もチワワのこごみを迎え入れ、車中泊の旅に行くようになって、その旅にぴったりな言葉がなかったんです。なにかいい言葉はないかなって考えて、名づけたのが “VANLIFE+犬でVANWANLIFE“ なんです。そこから、なんとなくこの言葉が広がればいいなと思いinstagramを中心に情報発信していきました」
さらにはTakeさんご夫妻自らが主催者となり、犬と車中泊を楽しむことをテーマとしたイベント「VAN WAN LIFE」を開催し、今年で3回目。会場は多くの犬連れ客の集いの場ともなり、入場者数は4,000人以上の人気イベントになっている。
「多くの人にどこにもないイベントと言って楽しんでもらってます。ただバンワンライフってイベントではなく、犬と車中泊旅をすることが本当のバンワンライフ。もっと家族と旅に行くことができる犬が増えるといいなと思っています。今後は本当に犬と車中泊旅をしている人に声をかけて、一緒にZINEの作製を考案中です。いつかバンワンライフが文化にまで昇華してくれればいいなって思っています」
犬との旅をテーマにした
人も犬も居心地良いバンライフ
Takeさんのバンライフは、少し珍しいSUVタイプのスタイル。愛車のランドクルーザープラドは、駆動切り替えができるため、普段は2WD、旅先の悪路や積雪時では4WDに切り替えて走行が可能。プラドならではの力強い走行で、どんな場所でも安心してバンライフ旅ができる頼もしい存在のようだ。内装も「犬との旅」をテーマに、天井板からベッド、棚やカーテンなど、すべて自らの手でカスタムしているという。
「もともと登山が趣味なので、山小屋の雰囲気が好きなんです。雨の日にこもりたくなるようなウッディーで心地よい雰囲気の空間になればと思ってます。僕たちの車のカスタムは、旅を快適に過ごせるためのバンライフ仕様なんです。つまりバンライフ仕様というカスタムは手段であり、“旅”が目的なんです。“旅”がしやすいようにあれこれ工夫して、作っては壊して、壊しては作ってを繰り返してきました。まさにビルド&スクラップ。今の車内の仕様は僕たちの最適解なんです」
常に最適解を求めをアップグレードを繰り返した車内空間には、人の過ごしやすさだけでなく、「VAN WAN LIFE」を提案するTakeさんならではの、愛犬こごみちゃんへの愛情あふれる工夫が散りばめられている。
「特に気にかけているのが、犬にとって快適な温度管理ですね。家と違って車は夏暑くて冬は寒い。人は自分でクーラーを付けたり服を着たりできますが、犬はそうはいかないので。僕らがちゃんと観察して気づいてあげないといけません。なので、気温計、湿度計を車の中に設置しています。あとは犬が車内でゆっくりと休みたいとき、車外に犬の視線や注意が向かないように工夫してます。犬にとって車内は自分たちの縄張りであり、車に近づく人がいれば警戒します。犬の本能を考えれば納得できますよね。外の景色が見えてしまっては、犬は十分に休むことはできません。なので犬のベッドの位置やカーテンなどを付けて工夫をしてるんです」
愛犬への配慮が行き届いた快適な空間に、こごみちゃんもうっとりリラックスした様子。Takeさんご夫婦に見守られながら、安心してバンライフ旅を共にしている。
この冬Takeさんは、奥さんとこごみちゃんと一緒に東北へ旅に出る予定で、寒い東北の地への旅に向けて温かく寝られるように大改装中のとのこと。
「冬の東北で自然の寒さを感じ、本州の最東端(岩手県の魹ヶ崎)と最北端(青森県の大間崎)の碑をめぐる、この島の“地の果て”に行く旅の計画を立てています。大間でマグロを食べて、津軽海峡で津軽海峡冬景色を聴いてみる。一度しかない人生で行ってみたいところをめぐってきます。乗っている車もランドクルーザー(大陸巡洋艦)ですし(笑)。あと、今年から友人と始めた活動の一つで、一枚板のスケートボード、“VANTRIPSKATEBOARD”というスケボーを積んで、良さそうな場所があればスケボークルージングも楽しみたいと思います」
こうして“自然の景色がきれいな場所”を求めたバンワンライフ旅が、今また始まろうとしている。そんなTakeさんがバンライフ旅にでる理由とは。
「今の時代はある程度満ち足りているんでしょうね。なんだかんだ3食ご飯を食べられる人がほとんどだし、仕事だって選ばなければなんでもある。でも、満たされた社会は“わくわく”が枯渇してるんじゃないかって思う。そんな満たされた時代に生まれた僕にとって、バンライフやバンワンライフは、あのアメリカ大陸横断の旅にも感じたような“わくわく”を充電する方法なんです。これからもワクワクを感じる旅を楽しんでいきたいですね」
PICKUP.01
愛犬こごみちゃん
牛柄チワワ(スムース)のこごみちゃん(9歳)。「我が家にやってきたころからバンライフに連れ出し、いつも旅には一緒に行きます。旅の準備をしていると、一人玄関で僕たちを待っているんです。“置いてかないでね”っていうメッセージです。人見知り+犬見知りですが、一度好きになった人にはどれだけ時間が空いても覚えているタイプです」
PICKUP.02
愛車ランドクルーザープラド’78
14年乗り続けている愛車プラド。カクカクなボディと開放感ある観音開きのラゲッジドアがお気に入りのポイント。また、2WDと4WDを駆動切り替えができるため、どんな場所や季節でも安心してバンライフ旅ができる。
PICKUP.03
車内天井の板張カスタム
自らの手で貼り付けた山小屋をイメージしたウッディーな天井板。OLD WAX(ラスティックパイン)を塗装し、味のある落ち着いた雰囲気を演出している。
PICKUP.04
温度計・湿度計
愛犬こごみちゃんの体調管理のために設置している温度計と湿度計。車内の雰囲気にぴったりなデザインで良いアクセントに。
PICKUP.05
バックドアテーブル
オールドワックスで仕上げた一枚板を吊るして設置されたテーブル。観音開きのバックドアを上手に利用したお手本カスタム。
PICKUP.07
VAN TRIP SKATEBOARD
友人と立ち上げたバンライフを楽しむためのスケートボードブランド。一枚板で作られたクルーザータイプのスケートボードで、「旅先でゆったりコーヒー片手にクルージング」がコンセプト。
LUGH customer reviews
冬のバンライフって分厚い寝袋や布団を積んでしまうと、荷物がどうしてもかさばるんです。しかも、僕が乗っているランドクルーザープラド(78プラド)は、1BOXでなくSUVなので車内のスペースにはかなり制限があります。ぼくと奥さんとチワワのこごみだけですが、スペースを有効利用しないと車内で快適に過ごすことができないんです。魔法瓶ブランケット「LUGH」は軽くてコンパクトなのにかなり暖かいので、余分な防寒(分厚い布団など)を減らすことができるんです。つまり車内の空間確保と温かさの両立です。なので、冬のバンライフにはかなり重宝しています。また「LUGH」の軽さもポイント。寒い日に、車を出てちょっとトイレに・・・なんてとき、Sサイズをさっと肩に羽織っていける、つまりちょっとしたアウターにもなります。寝具であり、ブランケットであり、アウターにもなるなんてバンライフにぴったりです。
バンライフで旅をしているとき、僕にとって、朝日を見ながらコーヒーを飲む時がとても大切な時間なんです。しかも寒い冬の朝が一番朝日がきれいなんですよね。めっちゃ寒いw。そんなときも「LUGH」が活躍します。HelinoxのチェアにLUGHにくるまりながら座れば、おしりも温かいんです。